「オーストラリアへ行くなら、語学留学とワーホリはどっちがいい?」「ワーホリでも英語を勉強できる?」「語学学校に通いながら働ける?」と迷っていませんか。
オーストラリアでは、語学学校で英語を学ぶ留学と、働くことや旅行を組み合わせるワーキングホリデーの両方を検討できます。
ただし、両者は完全に別の活動ではありません。ワーホリでも語学学校に通えますし、学生ビザで留学する場合も条件を満たせばアルバイトが可能です。大きく異なるのは、滞在の主な目的と、利用するビザの就学・就労条件です。
この記事では、英語学習・仕事・滞在期間・年齢制限を中心に違いを比較します。自分がオーストラリアで何をしたいのかを考えながら、渡航方法を選びましょう。
オーストラリア留学とワーホリの違いを一覧で比較
ここでは、語学学校への通学を主目的とする学生ビザ(サブクラス500)での留学と、日本のパスポートで申請するワーキングホリデービザ(サブクラス417)を比較します。
| 比較項目 | 学生ビザでの留学 | ワーキングホリデー |
|---|---|---|
| 主な目的 | 学校で学ぶこと | 休暇・文化交流。滞在資金を補うための就労も可能 |
| 語学学校 | 受講するコースに合わせて就学 | 就学・研修は合計最大4ヶ月 |
| 仕事 | 一般的な語学留学生は授業期間中、2週間で48時間まで | 就労可能。同じ雇用主のもとでは原則6ヶ月まで |
| 滞在期間 | コースの種類・期間などに応じて決まる | 初回ビザは通常12ヶ月 |
| 年齢 | ワーホリのような一律の18~30歳という上限はない | 日本のパスポートでは申請時18~30歳 |
| 生活の組み立て方 | 授業を中心に、仕事や観光を組み合わせる | 旅行・生活・仕事を中心に、短期の語学学習も組み合わせる |
※上記は基本的な比較です。実際に認められる活動は、個別のビザ条件によって異なります。
「学校で英語を学ぶこと」が最優先なら学生ビザを使った留学、「働く経験や旅行も重視したい」ならワーホリというように、目的から考えると選びやすくなります。
違い1.英語学習|ワーホリでも語学学校に通える?
語学留学は授業を中心に生活を組み立てる
英語学習を主目的とする留学では、語学学校に通い、授業や復習を中心にスケジュールを組み立てます。
一般英語だけでなく、学校によってはビジネス英語や試験対策などのコースもあります。
英語初心者の場合は、初級クラスの有無、授業時間、会話練習の機会などを確認しましょう。
数ヶ月以上じっくり学びたい場合や、その後の進学も考えている場合は、希望するコースに合わせて留学方法を検討することが大切です。
ワーホリは合計最大4ヶ月まで語学学校に通える
ワーキングホリデービザでも、語学学校で英語を勉強できます。
ただし、ビザ条件8548により、オーストラリア滞在中の就学・研修は合計最大4ヶ月(17週間)までです。
例えば、最初に2ヶ月間語学学校へ通い、仕事を始めてからさらに3ヶ月間通うという計画では、合計が上限を超えてしまいます。
フルタイムかパートタイムかにかかわらず、就学期間の制限が適用される点にも注意しましょう。
ワーホリでは、渡航直後に短期間だけ学校へ通い、その後は仕事や旅行に時間を使うといった計画を検討できます。
英語を長期間勉強したいなら就学期間を先に決める
「半年間、語学学校で英語を学びたい」という場合、初回ワーホリビザの4ヶ月という就学上限では希望を満たせません。
一方、「最初の2ヶ月間は英語を学び、その後は現地で働いたり旅行したりしたい」という計画なら、ワーホリの仕組みと合う可能性があります。
まず、語学学校へ何ヶ月通いたいかを決めましょう。その期間によって、検討すべきビザが変わります。
違い2.仕事|留学中のアルバイトとワーホリの就労条件
オーストラリアで働く経験をしたい人は、仕事に関する条件も比較しておきましょう。
学生ビザでは授業期間中の労働時間に制限がある
学生ビザ(サブクラス500)では、通常の語学留学生の場合、コースの授業期間中に働ける時間は2週間当たり最大48時間です。
原則として、受講するコースが始まる前に働くこともできません。ただし、以前から就労可能なビザを保有していた場合など、例外があります。
所定の休暇期間には時間制限が異なる場合がありますが、実際の就労条件は自分のビザで確認する必要があります。
授業への出席や学習を優先し、無理のない範囲で仕事を組み合わせることが重要です。
ワーホリでは仕事を中心にした期間も作れる
ワーホリでは、滞在中にさまざまな業種で働くことが認められています。
語学学校へ通った後に仕事を探す、一定期間働いてから国内を旅行するといった生活を組み立てられます。
ただし、同じ雇用主のもとで働ける期間は原則6ヶ月までです。対象業種などによって例外や許可制度があります。
同じ職場で長く働く予定がある場合は、雇用を始める前に最新の条件を確認しましょう。
ワーホリなら必ず仕事が見つかるわけではない
就労が認められることと、希望する仕事に就けることは別です。
英語力や職歴、求人状況、都市、渡航時期などによって、仕事探しの状況は変わります。
渡航直後から収入を得られると決めつけず、仕事が見つかるまでの生活に必要な資金を準備しておきましょう。
英語力に不安がある場合は、渡航前の学習や、現地の語学学校で学ぶ期間を計画に組み込むこともできます。
違い3.滞在期間|3ヶ月・半年・1年ならどう考える?
1週間~1ヶ月の短期留学
仕事や学校の休暇を利用して短期間だけ英語を学びたい場合、ワーホリを使う必要があるとは限りません。
オーストラリアのETA(電子渡航許可)などでは、条件を満たす場合、最長3ヶ月間の就学が認められています。ただし、渡航の主目的が就学であれば、オーストラリア内務省は学生ビザを申請するよう案内しています。
期間の短さだけでビザを決めず、渡航目的と受講するコースに合う手続きを確認しましょう。
オーストラリア短期留学は何週間がいい?1週間・2週間・1ヶ月を比較
3ヶ月程度の滞在
3ヶ月間、語学学校で英語を学ぶ計画なら、就学を主目的とする留学として考えるのが自然です。
一方、語学学校に短期間通った後、残りの期間を旅行や就労に使いたい場合は、ワーホリという選択肢があります。
滞在期間が同じでも、学校に通う期間と、その後の過ごし方によって適した方法は変わります。
半年間の滞在
半年間ずっと語学学校に通いたい場合は、ワーホリの就学上限を超えるため、学生ビザを使った留学などを検討します。
反対に、最初の数ヶ月だけ学校へ通い、残りを現地での生活や旅行に使うのであれば、ワーホリも候補になります。
半年という長さだけで判断せず、学校と仕事にそれぞれ何ヶ月使いたいのかを書き出してみましょう。
1年間の滞在
初回ワーホリビザでは、通常、最初の入国日から12ヶ月間滞在できます。
1年間のうち、語学学校・仕事・旅行を組み合わせたい人が検討できる制度です。ただし、就学は合計最大4ヶ月という制限があります。
1年間を通じて学校で学びたい場合は、学生ビザでの留学を検討しましょう。学生ビザの滞在期間は、コースの内容や期間などに応じて決まります。
違い4.年齢制限|30歳を超えたらワーホリには行けない?
日本のパスポートでオーストラリアのワーキングホリデービザ(417)を申請できる年齢は、申請時18歳以上30歳以下です。
30歳のうちに申請し、審査中に31歳になった場合でも、その他の条件を満たせばビザが認められる可能性があります。
ただし、年齢以外にも、パスポート、扶養する子どもの同伴、資金などに関する要件があります。
一方、学生ビザには、ワーホリと同じ「30歳以下」という一律の年齢上限はありません。
30代以上でオーストラリアの語学学校に通いたい人も、学校の受入条件や学生ビザの申請要件を満たせるか確認しましょう。
年齢だけで留学を諦める必要はありませんが、ビザの許可が保証されるわけではない点には注意が必要です。
違い5.英語初心者なら留学とワーホリのどっち?
英語初心者でも、語学留学とワーホリの両方を検討できます。
ただし、ワーホリビザを取得できたとしても、仕事探しで必要な英語力まで保証されるわけではありません。
会話の基礎から勉強したい場合
英語を学ぶことを優先したいなら、初心者向けクラスのある語学学校を探しましょう。
学生ビザを利用する場合は、受講するコースに合わせて学校中心の生活を組み立てられます。
ワーホリの場合でも、最初の数週間から数ヶ月を英語学習に充てる計画は可能です。ただし、就学期間の上限を確認する必要があります。
現地で働くことも経験したい場合
接客など、人と会話する仕事を希望する場合は、仕事内容に応じた英語力が求められることがあります。
渡航前に基本的な英会話を勉強し、現地の語学学校で会話に慣れてから仕事を探すという順番も考えられます。
「ワーホリに行けば自然に英語が話せるようになる」と考えず、英語学習の時間を自分で確保することが大切です。
違い6.帰国後の目的|何を経験として持ち帰りたい?
留学先を決めるときは、帰国後に何をしたいのかも考えておきましょう。
英語力の向上を目標にする
英語で会話できるようになりたい、英語試験に挑戦したいという目的がある場合は、授業内容と受講期間を重視しましょう。
留学を選ぶ場合もワーホリを選ぶ場合も、出発前の英語力を把握し、帰国時にどのような状態を目指すか決めると、学習計画を立てやすくなります。
海外での就労経験を目標にする
海外で働く経験を重視する場合は、どのような仕事に挑戦したいのか、その仕事に必要な英語力や経験は何かを確認しましょう。
ワーホリは就労の機会を得られる制度ですが、希望職種への就職や帰国後の転職が保証されるものではありません。
現地での生活経験を帰国後にどう活用したいかまで考えておくと、渡航中の過ごし方を決めやすくなります。
留学とワーホリを組み合わせることはできる?
ワーホリビザで渡航し、最初に語学学校へ通ってから働くという計画は可能です。
例えば、次のような流れが考えられます。
- 渡航前に英語の基礎を勉強する
- 現地到着後、語学学校に短期間通う
- 履歴書や面接の準備をして仕事を探す
- 仕事と旅行を組み合わせて現地生活を経験する
ただし、これはあくまで計画例です。学校の入学時期や仕事探しの状況によって、実際の進め方は変わります。
語学学校へ通う期間は合計4ヶ月以内に収め、就労についてもビザ条件を確認しましょう。
なお、学生ビザとワーホリビザを続けて利用したい場合は、申請時点の年齢、現在のビザ、申請場所などによって条件が異なります。別のビザへ必ず切り替えられると考えず、個別に確認してください。
留学とワーホリの費用はどっちが安い?
語学留学とワーホリでは、お金の使い方が異なります。
学校で学ぶ期間が長ければ授業料が必要になり、ワーホリで学校に通わない期間でも、住居費や食費などの生活費はかかります。
また、ワーホリでは現地で収入を得られる可能性がありますが、仕事が見つかる時期や収入は確約されません。
そのため、「ワーホリなら働けるから安い」「語学留学は働けないから高い」と単純には比較できません。
希望する留学期間と語学学校への通学期間を決め、渡航前に必要な資金と現地での生活費を整理しましょう。
目的別|オーストラリア留学とワーホリの選び方
| 希望すること | 検討する方法 |
|---|---|
| 半年間、語学学校で学びたい | 学生ビザを使った留学 |
| 1年間滞在し、学校・仕事・旅行を経験したい | ワーキングホリデー |
| 休暇を使って2週間だけ英語を学びたい | 短期留学。目的に合うビザを確認 |
| 英語初心者なので、まず授業を中心に過ごしたい | 初心者向け語学コースのある留学 |
| 最初は学校で学び、その後は現地で働きたい | 就学4ヶ月以内のワーホリプランを検討 |
| 31歳以上で長期語学留学を希望している | 学生ビザの申請条件を確認 |
これは目的から候補を整理したものであり、ビザの取得を保証するものではありません。
留学期間、年齢、希望する活動に合わせて、学校の受入条件とビザの申請要件を確認しましょう。
申し込み前に整理したい5つのこと
語学留学とワーホリで迷っている場合は、次の5つを具体的にしてみましょう。
- 英語学習を最優先にするか、仕事や旅行も重視するか
- 語学学校へ何週間・何ヶ月通いたいか
- オーストラリアに合計何ヶ月滞在したいか
- 現在の年齢でワーホリの申請条件を満たすか
- 仕事が見つからなくても当面生活できる資金があるか
例えば、「1年間行きたい」という希望だけでは、どちらの方法が合うか判断できません。
「最初の3ヶ月は学校に通い、残りは仕事と旅行に使いたい」というように、期間ごとの目的まで書き出すと、必要な条件を確認しやすくなります。
仕事を続けながら短期留学を考えている場合は、次の記事も参考にしてください。
社会人のオーストラリア留学|仕事を辞めずに行く方法と期間の選び方
オーストラリア留学とワーホリのよくある質問
ワーホリでも語学学校に通えますか?
はい。ワーキングホリデービザでは、合計最大4ヶ月(17週間)の就学・研修が認められています。
ただし、学校で長期間学ぶことが主な目的なら、学生ビザを検討しましょう。
ワーホリで半年間、語学学校に通うことはできますか?
初回ワーホリビザの就学上限は4ヶ月のため、半年間の通学は認められません。
半年間学びたい場合は、学生ビザなど、希望するコースに合うビザを確認してください。
学生ビザでもアルバイトはできますか?
通常の語学留学生は、授業期間中、2週間当たり最大48時間まで働くことができます。
ただし、原則としてコース開始前には働けません。休暇期間の取り扱いなども含め、自分のビザ条件を確認しましょう。
ワーホリは30歳でも申請できますか?
日本のパスポートの場合、申請時に30歳であれば年齢条件を満たします。
31歳になる前に申請する必要があり、年齢以外の要件も満たさなければなりません。
ワーホリでは仕事をしないといけませんか?
いいえ。ワーホリビザを取得したからといって、仕事をする義務があるわけではありません。
休暇や文化交流を目的とする制度で、滞在資金を補うための就労が認められています。
ワーホリで英語は話せるようになりますか?
英語を使う機会は得られますが、渡航しただけで英語力の向上が保証されるわけではありません。
語学学校での学習、渡航前の準備、現地での会話の機会などを組み合わせることが大切です。
まとめ|英語学習が中心か、仕事・旅行も重視するかで選ぼう
オーストラリア留学とワーホリの大きな違いは、滞在の主な目的と就学・就労条件です。
学生ビザでの語学留学は、受講するコースに合わせて学校中心の生活を組み立てる方法です。一方、ワーホリでは、休暇や文化交流を目的としながら、仕事や最大4ヶ月の語学学習を組み合わせられます。
半年以上じっくり英語を学びたいのか、1年間で学校・仕事・旅行を経験したいのかによって、検討する方法は変わります。
まずは語学学校へ通いたい期間と、現地で働く希望の有無を決めましょう。そのうえで、年齢やビザの条件を確認すると、自分の目的に合う渡航プランを考えやすくなります。
※ビザ制度は変更される場合があります。申請前には必ずオーストラリア内務省の最新情報と、自分に適用されるビザ条件を確認してください。