大学生のうちにオーストラリアへ留学したいと思っても、「夏休みと春休みならどっちがいい?」「半年以上行くなら休学するしかない?」「就活や卒業に影響しない時期はいつ?」と迷う人も多いでしょう。
大学生がオーストラリア留学をする方法には、長期休暇を利用した短期留学、大学の制度を利用する留学、休学して個人で手配する長期留学などがあります。
ただし、留学できる期間や休学の扱いは大学によって異なります。先に渡航時期を決めてしまうと、必修科目や実習、卒業までの履修計画と重なる可能性があります。
この記事では、夏休み・春休み・休学の3つを中心に、留学期間や現地の季節、単位・卒業への影響を比較します。自分の大学生活に合った留学時期を考えてみましょう。
大学生のオーストラリア留学はいつ行く?夏休み・春休み・休学を比較
まずは、3つの留学方法の違いを確認しましょう。
| 比較項目 | 夏休み | 春休み | 休学 |
|---|---|---|---|
| 一般的な時期の目安 | 8~9月ごろ | 2~3月ごろ | 大学が認める休学期間による |
| 検討しやすい留学期間 | 1週間~1ヶ月程度。休暇日数によってはそれ以上 | 1週間~1ヶ月程度。休暇日数によってはそれ以上 | 3ヶ月・半年・1年など、休学規程の範囲で検討 |
| 現地の季節 | 冬から春 | 夏から秋 | 渡航時期・滞在期間による |
| 日本の大学の授業 | 休暇内に収まれば通常授業と重なりにくい | 休暇内に収まれば通常授業と重なりにくい | 休学手続きや復学後の履修計画が必要 |
| 卒業への影響 | 休暇内なら比較的小さいが、実習・追試験などに注意 | 休暇内なら比較的小さいが、卒業・進級関連の日程に注意 | 卒業時期が延びる可能性が高い。大学の規程を確認 |
| 検討したい人 | 夏季休暇を使って短期留学したい人 | 年度末の休暇を使って留学したい人 | まとまった期間、英語学習や海外生活に取り組みたい人 |
※日本の大学の休暇日程は一律ではありません。学部・学年・履修科目によっても異なるため、必ず自分の大学の学年暦を確認してください。
また、休学しなくても、大学が実施する交換留学や認定留学を利用できる場合があります。長期留学を希望する人は、休学を決める前に大学の留学制度も調べましょう。
1.夏休みのオーストラリア留学|8~9月に短期留学したい人
日本の大学では、8~9月ごろに夏季休業を設けているところがあります。
授業のない期間を使えれば、休学せずに1週間・2週間・1ヶ月程度の短期留学を計画できます。
夏休み留学のメリット
夏休みを利用するメリットは、日本の大学の通常授業と日程を重ねずに留学を計画しやすいことです。
大学を休学せず、次の学期も通常どおり履修したい人は、まず夏季休業の日程を確認してみましょう。
長期留学を考えている人が、最初に海外生活を体験する機会として利用する方法もあります。
日本の夏休みはオーストラリアの冬から春
オーストラリアは日本と季節が逆です。
日本の8月は現地の冬、9月は春に当たります。
ただし、都市によって気候は異なります。メルボルンなどの南部では寒さを感じる日がある一方、ブリスベンなどの北寄りの都市は比較的温暖です。
「夏休みに暖かい海外へ行きたい」という理由でオーストラリアを選ぶ場合は、渡航月と都市を組み合わせて確認しましょう。
オーストラリア留学はどの都市がいい?シドニー・メルボルン・ブリスベンなどを比較
夏休み留学で注意したいこと
大学によっては、夏季休業中にも集中講義、実習、追試験などがあります。
また、9月末まで休みだと思っていても、所属学部によって授業開始日が異なる場合があります。
航空券や学校を申し込む前に、次の予定を確認しましょう。
- 前期の定期試験・追試験の日程
- 集中講義や実習の予定
- 後期の授業開始日
- 履修登録やガイダンスの実施日
休暇の最終日まで海外に滞在すると、帰国後の準備が慌ただしくなる可能性があります。帰国日には余裕を持たせましょう。
2.春休みのオーストラリア留学|2~3月に行きたい人
日本の大学では、2~3月ごろに春季休業を設けているところがあります。
学年の切り替わりを利用して、短期語学留学を検討できる時期です。
春休み留学のメリット
春休みは、次の学年が始まる前に海外生活を体験したい人が検討できる時期です。
大学1年生の年度末に短期留学を経験し、帰国後に長期留学や語学学習の計画を立てるという方法もあります。
ただし、学年が変わる時期には進級判定や履修登録、学部のガイダンスなどが行われる場合があります。春休みだからといって、すべての日程が自由になるわけではありません。
春休みはオーストラリアの夏から秋
日本の2月はオーストラリアの夏、3月は秋に当たります。
海辺で過ごすことに興味がある人は、夏の時期の留学を検討できるでしょう。
ただし、地域によっては暑さや湿度が厳しい時期があります。北部では雨季の影響もあるため、渡航先の気候を確認することが大切です。
現地の大学は新学期に入る時期
オーストラリアの大学では、一般的に2月または3月ごろに新学年が始まり、7月ごろに後期が始まります。
そのため、日本の春休みは、現地の大学が新学期を迎える時期と重なります。
現地大学の正規授業を受けたい場合は、数週間だけの参加ができるとは限りません。大学の交換留学や学期単位のプログラムと、短期の語学コースは分けて考えましょう。
語学学校についても、学校によって入学日や最低受講期間が異なります。希望する2~3月に開始できるコースがあるか確認が必要です。
春休み留学で注意したいこと
- 後期試験や追試験の終了日
- 進級判定・卒業判定の日程
- 翌年度の履修登録・ガイダンス
- ゼミや研究室の活動予定
- 就職活動やインターンシップの予定
特に大学3年生以降は、学部や志望する進路によって重要な予定が入る場合があります。
留学と就職活動の両方を考えている場合は、大学のキャリアセンターなどで年間スケジュールを確認しておきましょう。
3.休学してオーストラリア留学|3ヶ月・半年・1年の長期滞在を考える人
「夏休みや春休みだけでは物足りない」「半年以上かけて英語を勉強したい」という場合は、休学して留学する方法があります。
休学留学では、日本の大学に学籍を残したまま休学し、個人で留学先を探して渡航することができます。
休学留学のメリット
大学の長期休暇に合わせる必要がないため、留学時期や期間の選択肢を広げられます。
例えば、語学学校で半年間学ぶ、複数の都市で生活するなど、目的に合わせた計画を検討できます。
ただし、希望する期間で必ず休学できるとは限りません。休学を認める期間や申請期限は大学の規程によります。
休学すると卒業は遅れる?
休学期間は、一般的に卒業に必要な在学期間に算入されません。
そのため、半年や1年間休学すると、当初の卒業予定より卒業時期が遅れる可能性があります。
また、休学中に海外の語学学校で学んでも、その学習が日本の大学の卒業単位として認められるとは限りません。
休学を決める前に、所属学部の教務担当者に、休学期間と復学時期、卒業に必要な単位について確認しましょう。
休学せずに長期留学できる制度もある
大学によっては、交換留学や認定留学の制度があります。
これらの制度では、一定の条件を満たすと、留学期間が在学期間に算入されたり、留学先で取得した単位が認定されたりする場合があります。
ただし、対象校や応募条件、選考、留学時期は大学によって決まっています。
語学力向上だけを目的とする語学学校への留学が、大学の交換留学・認定留学の対象になるとは限らない点にも注意しましょう。
長期留学を希望する場合は、「交換留学・認定留学を利用できるか」「休学して個人で留学するか」を先に比較しておくと、卒業までの計画を立てやすくなります。
夏休みと春休みはどっちがいい?3つのポイントで比較
休学せずに短期留学したい場合、夏休みと春休みのどちらを利用するかが主な選択肢になります。
1.現地の気候で選ぶ
夏休みはオーストラリアの冬から春、春休みは夏から秋です。
暑い時期に海辺の生活を楽しみたい人は春休みの渡航先を、比較的涼しい時期に過ごしたい人は夏休みの渡航先を調べてみましょう。
ただし、シドニー・メルボルン・ブリスベンなどでは気候が異なります。国全体の季節だけでなく、都市ごとの天候を確認する必要があります。
2.大学の予定と重ならない時期を選ぶ
どちらの休暇も、大学の授業や試験と重ならない範囲で計画することが重要です。
例えば、春休みに実習がある学部なら、夏休みのほうが日程を確保しやすい場合があります。反対に、夏休みに集中講義がある場合は、春休みを検討できます。
まず大学の学年暦を確認し、留学に使える日数を計算しましょう。
3.希望する語学コースの開始日で選ぶ
オーストラリアの語学学校には、年間を通じて入学できるコースがあります。
一方、特定の開始日が設定されているコースや、最低受講期間が決まっているコースもあります。
夏休み・春休みのどちらにするか決める前に、希望する期間で参加できる学校があるか確認しましょう。
大学1年・2年・3年・4年のいつ留学する?
留学時期は、学年だけで決める必要はありません。
ただし、学年によって単位取得や進路に関する予定が変わるため、確認するポイントは異なります。
大学1年生|短期留学を経験し、今後の計画を考える
大学1年生であれば、長期休暇を使った短期留学を検討できます。
初めての海外生活を経験し、今後も英語を学びたいか、長期留学に挑戦したいかを考える機会にする方法もあります。
ただし、1年次に必修科目が集中する学部や、早い段階から実習がある学部では、日程を確認する必要があります。
大学2年生|長期留学を検討するなら履修計画を確認
大学2年生で半年以上の留学を考える場合は、必修科目の履修時期や、帰国後に受ける授業を確認しましょう。
交換留学の応募資格に、一定の単位数や成績、語学力などが設けられている場合もあります。
個人で語学留学を計画する場合も、卒業に必要な科目を取りこぼさないようにすることが大切です。
大学3年生|就職活動やゼミとの調整が重要
大学3年生で留学する場合は、ゼミ、研究活動、実習、就職活動などとの調整が必要になることがあります。
就職活動の日程は、志望する企業や業界、大学院進学の予定などによって異なります。
長期留学を希望するなら、帰国後にどの学年へ戻るか、卒業予定がいつになるかも確認しましょう。
就職活動への影響を一律に判断せず、大学のキャリアセンターや所属学部に相談することが重要です。
大学4年生|卒業要件と卒業時期を最優先で確認
大学4年生では、卒業論文や卒業研究、必修科目などの予定がある場合があります。
短期留学であっても、研究室の活動や卒業関連の日程と重ならないか確認しましょう。
休学して留学する場合は、卒業時期が変わる可能性を踏まえ、進学・就職の予定も含めて検討する必要があります。
大学生の短期留学は1週間・2週間・1ヶ月のどれを選ぶ?
夏休みや春休みを使って留学する場合は、何週間滞在するかも決める必要があります。
1週間|まず海外の語学学校を体験したい
短い休暇でも検討しやすい期間ですが、渡航日と帰国日を除くと、実際に授業を受けられる日数は限られます。
希望する語学学校が1週間の受講を受け付けているか、入学日が合うかを確認しましょう。
2週間|授業と現地生活の両方を経験したい
2週間なら、1週間よりも現地での授業や生活に使える日数を確保できます。
初めての留学で、大学の授業を休まずに海外生活を体験したい人が検討できる期間です。
1ヶ月|まとまった期間、英語学習に取り組みたい
1ヶ月の留学では、日常生活にも慣れながら授業を受ける時間を確保しやすくなります。
ただし、語学力の伸びは出発前のレベルや学習時間、授業内容などによって異なります。
「1ヶ月で必ず英語が話せるようになる」と考えず、達成したい目標を具体的にしておきましょう。
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大学生のオーストラリア留学で失敗しないための確認事項
大学の単位・履修・卒業予定を先に確認する
留学先を決める前に、大学の学年暦と履修要項を確認しましょう。
休学する場合は、休学申請期限、復学時期、単位認定、卒業予定の取り扱いを教務担当者に確認する必要があります。
語学学校の入学日と最低受講期間を確認する
語学学校によって、毎週入学できるコースもあれば、開始日が決まっているコースもあります。
大学の休暇に合わせて受講したい場合は、希望する開始日と帰国日を先に伝え、参加可能なコースを確認しましょう。
出発までの準備期間を確保する
留学には、学校への申込み、滞在先の手配、ビザの確認、航空券の予約などが必要です。
学生ビザが必要な場合は、学校から入学許可証(CoE)を受け取ってからビザを申請します。
必要な書類や審査にかかる期間は個別の事情によって異なるため、出発直前にすべての手続きを始めるのは避けましょう。
短期留学でもビザの種類を確認する
オーストラリアのETA(電子渡航許可)では、一定の条件のもとで最長3ヶ月間の就学が認められています。
ただし、渡航の主な目的が就学の場合、オーストラリア内務省は学生ビザを申請するよう案内しています。
「大学の夏休み中だからETAで大丈夫」と判断せず、渡航目的・受講コース・滞在期間に合ったビザを確認してください。
また、ETAで現地のアルバイトをすることは認められていません。
大学生が留学プランを決める前に整理したいこと
留学時期が決まらない場合は、次の項目を具体的にしてみましょう。
- 夏休みと春休みのどちらで日数を確保できるか
- 語学学校には何週間・何ヶ月通いたいか
- 英語学習と海外生活のどちらを重視するか
- 希望する都市や気候はあるか
- 休学する場合、卒業時期への影響を受け入れられるか
- 大学の交換留学・認定留学制度を利用できるか
例えば、「春休みに3週間留学したい」というところまで決まれば、3週間のコースがある学校、入学日、滞在先を比較できます。
一方、「半年間、英語学習に集中したい」という場合は、休学制度や大学の留学制度を確認したうえで、希望するコースを探しましょう。
留学時期・期間・目的を整理しておくと、自分に合ったプランを比較しやすくなります。
大学生のオーストラリア留学に関するよくある質問
大学生は何年生で留学するのがいいですか?
学年だけで決めることはできません。
短期留学なら長期休暇の予定、長期留学なら必修科目や単位、ゼミ、卒業予定などを確認しましょう。
交換留学を希望する場合は、大学の応募資格や選考時期も重要です。
大学を休学しなくても半年間留学できますか?
大学の交換留学や認定留学制度などを利用できる場合があります。
ただし、対象となる学校、応募資格、単位の取り扱いは大学によって異なります。所属大学の国際交流担当部署に確認しましょう。
夏休みと春休みでは現地の季節が違いますか?
はい。日本の夏休みに当たる8~9月は、オーストラリアでは冬から春です。日本の春休みに当たる2~3月は夏から秋になります。
都市によって気候が異なるため、渡航する都市と月を合わせて確認しましょう。
1ヶ月の留学なら休学が必要ですか?
大学の長期休暇の範囲内で留学できれば、通常は休学せずに計画できます。
ただし、試験・実習・集中講義などと重なる場合は、大学側の取り扱いを確認する必要があります。
休学したら卒業は1年遅れますか?
卒業時期への影響は、休学期間、学部の履修制度、復学時期などによって異なります。
休学期間は一般的に卒業に必要な在学期間へ算入されないため、休学前に卒業予定を教務担当者へ確認しましょう。
大学の留学制度を使わず、個人で語学留学できますか?
はい。大学の協定校以外の語学学校を自分で探し、個人で留学を計画する方法もあります。
ただし、休学が必要になるか、大学の海外渡航届などの手続きが必要かは、所属大学の規程を確認してください。
まとめ|大学生のオーストラリア留学は期間と卒業予定から考えよう
大学生がオーストラリア留学をするなら、夏休み・春休み・休学という3つの方法を比較してみましょう。
夏休みや春休みを利用すれば、通常授業と重ならない範囲で短期留学を計画できます。ただし、試験・実習・集中講義などの予定には注意が必要です。
半年以上の長期留学を希望する場合は、休学のほか、交換留学や認定留学を利用できるかも確認しましょう。
また、日本の夏休みはオーストラリアの冬から春、春休みは夏から秋です。現地の季節や希望する語学学校の入学日も、時期を決める材料になります。
まずは自分の大学の学年暦を確認し、何週間・何ヶ月留学できるかを整理することが第一歩です。
※大学の休学・単位認定制度やビザの条件は変更される場合があります。申込み前に、所属大学とオーストラリア政府の最新情報を確認してください。